この記事は
・パソコンって自分で作れるの?
・パソコンの操作はわかるけどどんな部品があるの?
・自作パソコンに興味があるけど何から手をつけていいかわからない
という方に向けて書いています。
まずは、パソコンの知識を学ぶ前に自作パソコンのメリット、デメリットについて解説します。
自作パソコンのメリット
・パソコンに詳しくなる。
・組み立てたり考えたりするのが楽しい。
・拡張性が高い。
などが挙げられます。
パソコンに詳しくなると、周りの人から頼りにされたりしますし、パソコンを組み立てること自体が趣味になったりするくらい楽しかったりします。
全てのパーツを自分で選ぶ必要がある反面、必要な機能のみに特化させることができるので、専門的なパソコンが必要な場合は自作する方がいい場合が出てきます。
自作パソコンのデメリット
・割高になる。
・全てが自己責任。
・完成するまで使用できない。
割高になるという点ですが、近年BTOパソコンなどの半オーダータイプのパソコン販売形式が定着しており、必要な機能のみをカスタマイズして注文することができます。
BTOパソコンの場合、ベースが決まっているため自作パソコンよりも部品の大量発注が可能なので、コストが自作パソコンに比べて安くなるということが多く、自作すると割高になるという傾向にあります。
また、自作パソコンは、パーツをそれぞれ別で買ってきて、組み立てる必要があるため、組み立て時に破損したり、静電気でパーツが故障する、ということが発生することがありますが、その際にメーカーの保証などは効かないため、自分で責任を取る必要があります。
メーカー製のパソコンは家に届いて、コンセントに電源を繋げはすぐに使えるというパターンがほとんどだと思いますが、自作パソコンは全てを組み上げて、使用できるのが動作確認をしてからなので、使えるまでに時間がかかります。
そもそもパソコンってどういう部品でできているの?
皆さんが普段目にするパソコンは、パソコンのケース(外観)をみているだけで、分解して中身がどうなっているかを確認した方は少ないかと思います。
パソコンの内部は、人間の体と同じように特定の機能を持ったものを、ケーブルなどで繋ぎ合わせてそれぞれのパーツが連動して動くようになっています。
ということで、パソコンにどんなものが使われているか簡単に紹介します。
パソコンを動かすのに最低限必要なもの
CPU
CPUはComputer prossesing unitの略で、人間でいうところの「脳みそ」になります。
この部分で様々な計算をしていきますので、パソコンの核と言えます。
●CPUを用意するときの注意点
・ピンの形状をマザーボードと合わせる必要がある
・計算をする際に発熱をするので、CPUクーラーと呼ばれる冷却装置が必要になる
最近のCPUは性能が高く、発熱量も多いためCPUクーラーがなければすぐに焼けてしまいます。
マザーボード
マザーボードは人間でいうところの「脊髄」のようなものです。
CPUが計算した情報を、他のパーツに転送し連携させるという役割を持っています。
マザーボードがなければパソコンのパーツ同士の連携ができず、動作させることができません。
マザーボードには大きさがあり、ATX、microATXなどの規格があるため、規格にあわせてケースを購入する必要がありますので注意しましょう。
対応するCPUも確認しておく必要がありますね。
メモリ
メモリはCPUで計算した結果を一時的に記憶しておく場所になります。
人間でいうところの「短期的記憶」を司る場所になります。
記憶しておくという面では後述のHDD(SSD)と同じですが、読み込み速度と書き込み速度が早く、大量の計算をするCPUには、HDD(SSD)の通信速度では追いつかないため、メモリが使用されています。
パソコンの電源を切ってしまうと記憶している情報は消えてしまいます。
マザーボードに直接差し込んで使いますが、ノートパソコン用の規格とデスクトップパソコン用の規格があるため注意が必要です。
HDD(SSD)
メモリと同じく記憶を司る場所になりますが、こちらは人間でいうところの「長期的記憶」を司る場所になります。
HDDはHard Disk Driveの略で、プラッタと呼ばれるディスクに、ヘッドと呼ばれる装置部分で書き込んだり読み込んだりしますが、ヘッドを物理的に動かす必要があり、読み込みや書き込み速度が遅いです。近年は後述のSSDが採用される機会が増えてきています。
SSDはSolid State Driveの略で、フラッシュメモリと呼ばれるものに記憶していくので、HDDのように物理的に動かす部分がなく、読み込みや書き込みの速度に優れ、騒音も少ないです。
価格はHDDより高いですが、近年はどんどんと価格が下がってきているので今後は主流になる可能性が高いです。
HDD、SSD共に、パソコンの電源を切っても記憶が保持されるため、データの保管に使用されます。
電源
電源は人間の体でいうと「心臓」のようなもので、各パーツに電気を供給します。
電源には600Wなど、電源容量があり、この容量が各パーツの消費電力より少ないと安定した動作ができず、処理が重たくなったりした場合に、パソコンの電源が切れてしまうなどの現象が起きる可能性があります。
搭載するパーツによって消費電力が変わりますので、しっかりと電力は確保できるようにしておきましょう。
ケーブル
HDDとマザーボードを繋いだりするケーブル類です。
人間でいうと「神経」のようなものなのでなければ情報の伝達がうまくできません。
繋ぐパーツによって形状などが違うのでよく調べてから購入するようにしましょう。
モニター
せっかくパソコンを組み上げても画面がなければ、パソコンが計算した結果を見ることはできません。
人間でいうと「顔」のようなものでしょうか。
モニターもピンキリで高価なモニターになるほど解像度や表示速度に優れます。
モニターの交換は比較的簡単なので、必要になってからいいものを購入するというのも一つの方法ですね。
入力機器
マウスやキーボードなどの入力機器も忘れず。
入力機器がないと操作することができません。
人間でいうと「視覚や聴覚」に当たる部分になります。
OS
パソコンは組み立てただけだと使えません。いろいろなパーツ(ハードウェア)だけではなく、OSなどのソフトウェアも用意する必要があります。
OSは人間とパソコンが会話するための通訳のようなもので、入力した情報を的確にパソコンに伝えて、計算した結果を、私たちが目で見てわかるような状態にして返してくれます。
自作パソコンの場合ほとんどがMicrosoftのWindowsをインストールすることになるでしょう。
実際にパソコンを作るためには情報収集が不可欠
ここまで読んでいただいていかがだったでしょうか。
自作パソコンにはたくさんの情報を知る必要があり、ここで解説したものはパソコンをくみ上げるために最小限必要なもののみピックアップして解説しました。
自作パソコンを組み上げるには沢山の問題を解決していく必要がありますが、それを乗り越えて動作するパソコンを見たときの感動というのは代え難いものがあります。
この記事を読んで自作パソコンにチャレンジしたい!というかたがいれば、ぜひチャレンジしてみてください。
良いPCライフを!