「会社内LAN」や「家庭内LAN」など、LANという言葉はよく耳にしますが、どういう意味かご存知でしょうか?
今回は「LAN」そのものについて紹介していきたいと思います。
「LAN」とは?
LANとは「Local Area Network」の略で、「Local(ローカル)」とは、局地的、つまり狭い範囲という意味です。
例えば一軒家だけの範囲だったり、高層マンションの範囲だけでのネットワークのように、
狭い範囲のネットワークのことをLANと言います。
LANの反対が、WAN(Wide Area Network)です。
「Wide(ワイド)]ですので、幅広いという意味です。例えばインターネットの世界はWANです。
LANとWANでは、別々のネットワークを構成しています。
「LAN」とインターネットの関係性
例えば、家庭内LANに接続されているパソコンやネットワークプリンタは、家庭内LANには繋いでいますが、直接インターネットに繋いでいるわけではありません。
では、インターネット上のホームページが見れるのはなぜかというと、「デフォルトゲートウェイ」という役割の機器がインターネット(WAN)とLANを上手く繋いでくれているからなんです。
家庭内LANの中のIPアドレスは、WAN側(インターネット)では認識出来ません。
LANに接続されたパソコンは、隣の家のLANからはIPアドレスを指定しても、直接接続することはできません。
(その分、セキュリティが高くなっているわけですね)
実は、パソコンなどに割り振られた「192.168.x.x」というIPアドレスはLAN内のIPアドレスで、WANのIPアドレスではありません。
パソコンにインターネットから送られてくるデータは、間違いなくそのパソコンに戻ってきますが、その調整をデフォルトゲートウェイ・ルーターが自動でしてくれるので、WANとLANの違いを気にしなくてもデータはきちんと届くわけです。
「デフォルトゲートウェイ」とは?
「デフォルトゲートウェイ」とは、光回線ではONU、ADSLやCATVなどではモデムルーターがその役割を果たしています。
デフォルトゲートウェイの機器は、WANとLANの2つのネットワークを介しているので、IPアドレスも2つ持っています。
LAN内では「192.168.0.1」のように、大抵は最後が「1」になる場合が多いです。
一方WAN側はプロバイダから割り振られたIPアドレスになります。
自分のIPアドレスを表示してくれるサイトがありますが、その表示されたIPアドレスは、自分のパソコンのIPアドレスではありません。
デフォルトゲートウェイに割り振られているIPアドレスです。